マンゴー・パパイヤの試験栽培

山梨県と連携し、耕作放棄地を活用しながらマンゴー・パパイヤの試験栽培を行っています。

エコモスのある山梨県笛吹市御坂町黒駒地区は、「果樹王国山梨」を代表する桃の産地として知られています。その地でブドウやモモなど主力作物の出荷を終えた冬場に、付加価値が高い熱帯果物を出荷し農家収入のさらなる向上を図りたい。さらには冬季の新たな観光資源化も見据え、県果樹試験場と共に、熱帯果物の試験栽培を進めています。

耕作放棄地を活用した5アールほどの広さのハウスの中には、鉢植えのマンゴーやパパイヤが並びます。栽培技術は栽培経験のある地元農家と協力しながら、県果樹試験場の職員からの指導も受けています。

室温を25度前後に保つのはエコモスがグループ企業の鈴健興業と共に開発したバイオマスボイラー。その燃料には、鈴健興業のリサイクルプラントで作られる果樹剪定で出た木材などを活用した木質チップを利用することで、コストを重油に比べて約3分の1に抑えることに成功しました。

一般的にマンゴーは4〜8月ごろが収穫期ですが、北海道ではハウス栽培で冬場に出荷し1個2万〜3万円の高値で取引されています。山梨県でも2〜3月の出荷を目指し、試験栽培のデータを基に、秋から冬にかけての栽培方法の確立を目指します。2016年7月には後藤斎山梨県知事も視察に訪れ、マンゴーの味を楽しみながら「県の新しいブランドフルーツになるよう力を注ぐ」と話していました。

またパパイヤについても、地域の飲食店と協力しサラダやカレーなど地域で喜ばれるレシピを開発して、そのレシピとともにPRすることで、山梨県内での消費も推進していく予定です。